JSK通信

税金を払いたくない!?

代表取締役 上能 喜久治

高額納税者には感謝状の贈呈を!

 

 「決算書の見方がわからない。」「財務指標から我社の強み・弱みを知りたい。」などの言葉を経営者からよく聴きます。そのような経営者が口にする次の言葉は「できれば税金は払いたくない!」という声です。私が会計事務所を開業して以来、多くの会社・多くの経営者を見てきました。その中で「税金を払いたくない!」と言う経営者の会社はその通りの会社になります。つまり赤字の会社であり、資金繰りの苦しい会社になります。「もっと税金が払える会社にしたい。」「納税を通じて社会の繁栄に貢献したい。」と経営者が願えばそのようなすばらしい会社になります。どれだけ多額な税金を納めようと国も税務署も何もしません。その会社の全員が汗を流し、努力し、工夫して稼いだ利益に対する税金です。それに対して国も税務署も感謝の言葉一つもありません。せめて一定額以上の納税や一定率以上の増益に対して感謝状を贈呈すればもっと納税意識が高まるのではないか、と思っています。企業にとって納税は最大の社会貢献であるにも拘わらず、多額な納税をしても何の反応もありません。当社では一定額以上の高額納税をされた個人や法人に対して感謝状と記念品を贈呈していますが、本来、国や市町村が高額納税者に対して「感謝の集い」を催したり、「感謝状」を贈呈してほしいものです。決算書は経営者の通信簿と言います。通信簿に担任の先生から「よくがんばりました。」というコメント一つでうれしかったものです。どのような商売でも“もっと喜んでもらいたい。”“もっとお役に立ちたい。”と思っています。どうしたらもっと喜んで納税していただけるのか、を国も市町村も真剣に考える時ではないでしょうか?

 

どうすれば金利が下がる?どうすれば担保不要になる?

 

 多額な納税は出金が伴いますがそれ以上に良いことが多くあります。それは利益から納税額を引いた金額は貸借対照表の純資産となり、自己資本比率を高めます。つまり財務体質が強くなり、安全性が高まるのです。そして更に良いことが続きます。銀行からの借入金の金利が安くなったり、無担保・無保証人で借入することができるようになってきます。結果として安い金利で資金が調達できたり、保証協会に支払う保証料が不要になったり、担保設定費用がいらなくなります。当社は銀行での決算報告会の開催を推奨していますが、「自己資本比率が何%になれば金利をこれだけ下げましょう。」「来期もこれだけの利益がでれば担保を外しましょう。」と言ってくれる支店長や融資課長は皆無です。そのような言葉を銀行からいただければ経営者はそれを目指してがんばるのに・・・。そのようなことは本店決済事項だから、あるいは自分に責任が及ぶから言わないのでしょうか?

 国も市町村も銀行ももっと納税者や取引先の立場に立って行動すれば税収も増え、優良な取引先が増えるのではないでしょうか?

仕事を楽しむには

代表取締役 上能 喜久治

目先の業績に一喜一憂するな!

 

 あなたは今、会社やお店を経営していて楽しいですか?面白いですか?毎日、多くの経営者と接していると、苦しんでいる、あるいは悩んでいる人に多く出会います。売上が上がらない・利益が出ない・資金繰りが苦しい・期待していた部下が退職したetc.しかしそのような苦しみや悩みがある半面、楽しみや喜びもまた多くあります。大きな契約が出来た時や部下の成長を実感した時など、感動して目を潤ませることもあるのではないでしょうか?

 

 いつお会いしても生き生きされ、前向きに夢・ビジョン・目標を輝いて話される経営者もいます。それでは、そのような経営者に売上や利益が上がらない、資金繰りが苦しい、といった問題はないのか?というと、実に多くの問題があるのです。しかし、そのような目先の問題以上に、会社の将来の夢への期待の方が強いのです。だから目先の問題は解決して行くのです。

 

 「業績がいいから経営が面白い」ということではその反対に「業績が悪ければ面白くない」ということになります。経営は目先の業績に一喜一憂するようなものではありません。

 

すべては自分の心が決める!

 

 私は約15年間、サラリーマンをしていました。社員数300名の一般企業でした。その会社で経理部・財務部・総務部・人事部という部署を経験し、経理部課長のときに退職し、昭和63年に「上能総合会計事務所」を立ち上げました。同窓会名簿や商工名鑑などから開業案内を1,000通送りましたが、成果はゼロでした。それなら飛び込み営業でもやろうと思い、住宅地図を持って商店街や工場街を回りました。それなりの成果は上がりましたが、効率は悪く、その頃の売上もわずかでした。しかし目先の苦しさ以上に大きな夢がありました。たった6坪の事務所の中に「量・質ともに日本一の事務所になろう!」と大きく掲げました。夢・希望・目標があれば目先の問題を一つ一つ解決していくことが楽しいのです。目先の問題を乗り越えて行くことが一歩一歩、着実に夢の実現に近づいていくのです。

 

 会社経営はしんどい、辛いという経営者がいます。仕事が面白くない、楽しくないという社員がいます。私はサラリーマンの15年間、会社を辞めたいと思ったことは一度もありません。人間関係で悩んだことも全くありません。会社の業績も良く、それなりの給料もいただいていました。しかし、それよりも何よりも仕事が面白く、楽しかったのです。仕事が、働くことが楽しいということは人生が楽しいということです。それではその会社に勤めていた人はみんな楽しく仕事をしていたのか、というとそうではありません。仕事を楽しくするのは会社がするのではありません。楽しく仕事をしようとする、“あなたの心”が決めるものです。

「鉄則」を持て!

代表取締役 上能 喜久治

投資の鉄則

 

 ここだけの話です。今回は、私の長年の経験で培った「投資の鉄則」をあなただけにこっそりお教えします。私は、現預金三分の一、有価証券三分の一、不動産三分の一という財産三分法を「投資の鉄則」としています。

 

 株式投資の場合は取得価格から2割上がれば売却し、2割下がれば買い増しをして取得価格を下げ、その下がった取得価格から2割上がれば売却します。このように、「株式投資の鉄則」は単純明快です。つまり、取得した株式の値段が上がっても下がってもよいのです。上がれば売却し、下がれば買い増しするだけです。従って株式投資はストレスなく、大いに楽しんでいます。取得した株式が上がらなくても、持っているだけで配当がいただけます。多くの銘柄の配当利回りは銀行の定期預金利回りを上回っています。また、株主優待で自社商品をいただいたり、割引券・優待券をいただけたりします。私は株式投資はやりますが、商品取引や株式の信用取引は一切しません。リスクが高く、私の性格に合いません。 不動産については“不動産は動産”という考え方で、取得する時に売却できるかどうか、を考えています。駅から徒歩5分以内、大通りに面している、投資利回り10%以上を「不動産投資の鉄則」にしています。このように経験則から導かれた自分なりの鉄則を持つことが重要です。この鉄則がなければちょっとした儲け話に乗って大損することになってしまいます。

 

2千年以上続く組織には・・・

 

 「人生の鉄則」や「経営の鉄則」あるいは「出店の鉄則」などを定めておくと、生きること、経営すること、出店することが面白く、楽しくなってきます。更に言えば「夫婦の鉄則」や「親子の鉄則」「家族の鉄則」などがあればすばらしい夫婦関係や親子関係を築くことができるのではないでしょうか?

 

 「企業30年説」と言われるように、会社という組織の平均寿命は30年です。四天王寺を建立した金剛組が日本では一番古い会社と言われていますが、その金剛組でさえ今は大手建設会社の傘下に入っています。しかし、2千年以上も続いている組織があります。それはキリスト教やイスラム教、仏教という宗教です。そのような宗教では人の生き方や考え方を教えています。つまり「人生の鉄則」を教えています。我々の会社が末永く継続していこうとすれば「何のために我社はあるのか?」「我社は何を持って社会に貢献していくのか?」という“経営理念”つまり「経営の鉄則」を定め、それを社員だけでなく得意先や銀行、取引先や株主、地域や先祖に向かって宣言するのです。そしてその定めた“経営理念”を日々の行動に活かしていきます。崇高な経営理念があなたの会社を2千年以上続く組織にすることにつながります。

助け合いの精神

代表取締役 上能 喜久治

 

新年明けましておめでとうございます。

 

赤字だから廃線!?

 

 昨年の12月4日に北海道の留萌線の留萌と増毛間の路線が廃止されました。赤字路線とレッテルを貼られ、経済的合理性で次々と地方の鉄道路線が廃止されようとしています。かたや東海道新幹線に代表されるように、大都市間を結ぶ新幹線や都市近郊路線では大幅な黒字を計上し、JR東海の売上高営業利益率はなんと30%を超えています。地方に鉄道が敷設された時、地元の人々は大いに喜び、工事に携わった人たちの労をねぎらい、感謝の意を表したことでしょう。大変な難工事もあり、犠牲者も出たことでしょう。せっかく敷かれた鉄道を赤字路線ということだけで廃線にすることは、先人に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになります。鉄道会社は適正利益を確保しながら黒字会社・黒字路線から地方の赤字路線存続のために何とか補填できないものでしょうか?例えば福島第一原発は東京電力の所有であるにも拘わらず、その廃炉処理費用や損害補償費用等の莫大な金額は他の電力会社だけでなく、新電力の会社にも負担を求めています。この考え方は一見、おかしいようにも思いますが、その背景には日本の古来の「助け合いの精神」があります。つまり、困っている時はお互いさまで、困っている人や地域を助け合ってきました。黒字路線で得た利益を赤字路線の補填に使えば廃線にすることなく、存続できるのではないでしょうか?

 

都会選出の国会議員ばかりになる!?

 

 同じようなことが国政選挙でも言うことができます。「一票の格差是正」ということで先の参議院選挙では初めて鳥取県と島根県、高知県と徳島県が合区されました。これは一票の重みと言う観点からは平等かも知れません。しかしこれでは人口の多い都会選出の国会議員が増え、地方選出の国会議員の数が少なくなっていきます。アメリカの下院は州ごとの人口により435名の定員が決められています。しかし上院では各州2名の定員で選出され、50州で100名が上院議員として活躍しています。この方法を見習えば衆議院では人口割、参議院では47都道府県の各県割、としたほうが地方の意見も反映されるのではないでしょうか?国政選挙のたびに弁護士を中心としたグループから選挙無効の訴訟があり、最高裁も“違憲”あるいは“違憲状態”という判決を下しています。法の下の平等を定めた現行憲法でそのような判決になるのであれば、憲法を改正してもよいのではないでしょうか?個人主義や平等主義がまかり通り、数多くの権利が謳われている現行憲法を改正し、“権利には義務が伴うこと”や“平等と公平とは異なること”、“親を大切にし兄弟は仲良くし「助け合いの精神」で世界の繁栄と平和に貢献すること”等を憲法にはっきりと書き記してほしいものです。

 

今年も皆様にとって幸多き年となりますよう心から祈念申し上げております。

結婚と就職と経営の共通点

代表取締役 上能 喜久治

求めるだけでは好転しない

 

 日本の少子化傾向が叫ばれてかなりの時間が経ちました。国も少子化対策担当大臣を中心にいろいろな施策を打ち出していますが、なかなか効果が上がりません。私が知る30歳から50歳の男女でも多くの独身者がいます。そのような独身女性の声を聞くと、「結婚したいが、いい男性がいない」と言います。ではどのような男性がいいのか?と尋ねると、「優しい人」「経済力のある人」「包容力のある人」という答えが返ってきます。この話を聞くたびに求職中の人の声と経営者の声がダブって聞こえてきます。

 

 就職活動中の学生や転職で求職中の人にどんな会社に就職したいのか?と尋ねると「安定した会社(役所)」「給料のいい会社」「福利厚生がしっかりした会社」がベスト3でしょうか。経営者なら「もっと売上を上げたい」「もっといい人材が欲しい」「もっと資金繰りを楽にしたい」と言われます。素敵な男性と結婚したい独身女性、いい会社に就職したい学生、もっと業績を上げたい経営者。全く立場も異なり、年齢も違うこの三者に共通しているものは何でしょうか?

 

相手のために自分は何ができるのか?

 

 その共通点は、いずれも自分の立場から見ていることです。いずれも相手がいます。独身女性なら結婚相手。求職中の人なら就職する会社。経営者ならお客様や社員の人たち。その相手のためにあなたは何をしてあげるのですか?その相手が喜ぶことをするのです。その相手の役に立つことを行うのです。あなたが相手に求めるのではありません。あなたがその相手に何をしてあげるのですか?

 

 多くの人は自分の立場や、自分の視点から人や物事を見ています。その立場、その視点を自分の側からではなく相手の側から見るのです。独身女性なら年収の多い男性を求めるのではなく、今は年収が低くてもその男性を支え続けて行けばやがて大きな花が咲いてきます。もし私が就職活動中の学生なら安定した会社、つまり大会社や役所を選びません。安定した人生なんて楽しいでしょうか?そもそも安定した会社などありません。大会社も役所も明日はわかりません。変化のある会社にこそやりがいも見いだせるものです。変化のある人生がおもしろいのです。あなたが経営者なら売上や利益を求めるのではなく、もっとお客様や社員が喜ぶこと・お役に立つことをしていくのです。お客様や得意先、社員や取引先に喜ばれ、支持されている会社の業績が伸びないはずがありません。

 

 二宮尊徳先生が、弟子に示した“たらいの水”の例話のように水を自分のほうにかきよせるとその水は逃げて行き、相手のほうにと押しやれば自分のほうに返ってきます。(丸山敏雄「万人幸福の栞」P83)

結婚も就職も経営もまた同じことが言えます。

次は東京五輪だ!

 

代表取締役 上能 喜久治 

 

 多くの感動を受けたリオデジャネイロ五輪も終わり、次の五輪はいよいよ2020年の東京です。前回の東京五輪は1964年(昭和39年)10月10日に開催され、当時の私は中学2年生でした。聖火リレーが走る姿を見るのに一時間以上前から待ち構えて、その聖火が来たと見えたら一瞬で走り去った記憶があります。今でも大松監督率いる女子バレーボールチームが宿敵ソ連を破り、金メダルを獲得したことなど、しっかりと記憶に残っています。我が家のテレビもこの東京五輪を機にカラーテレビになり、3C(クーラー・車・カラーテレビ)が一挙に普及した時代でした。生涯で二度もオリンピックを我が国日本で観戦できることに大きな喜びを感じるとともに、東京開催に尽力された関係各位に対して深く感謝申し上げます。4年後に日本選手が活躍する姿を競技会場で、日の丸を振りながら感動の涙で見たい、と思っています。野球や女子ソフトボール、柔道や空手、体操や水泳など見たい競技が数多くあるので、今からワクワクしています。

 

 ところでこのようなスポーツを観戦していて疑問に思うことがあります。例えば柔道やレスリングなどは体重別競技になっているのに、バレーボールやバスケットボールはなぜ身長別ではないのでしょうか?チームの選手たちの平均身長でハンデをつけることのほうが公平なような気がします。しかしスポーツの世界も政治力が大きく影響します。常に自国の選手たちに有利なようにルールが変更されます。高身長の選手が多い国のチームと日本チームのバレーボールやバスケットボールの試合を観戦すると、身長差があるにもかかわらず一所懸命に活躍する日本選手の姿に大きな拍手を送るとともに、何とかこの身長差をハンデキャップとして得点に反映できないものか?と考えています。このような協議が各種競技団体の国際機関で審議されたり、検討されたり、日本代表者が提案した、という情報は持ち合わせていませんが、そのような競技団体と何の関係もなく、ただ一人の日本人として私はルール変更を提案します。かつて日本の女子バレーボールチームが金メダルを取るとネットの高さが引き上げられ、身長の低い日本チームは不利になりました。スキーのジャンプ競技でも日本選手が活躍するとスキー板が短くルール変更された、と聞いています。

 

 日本の国技と言われる相撲は五輪競技ではありませんが、この相撲は体重別競技ではありません。身長が低くても、体重が軽くても、自分より大きな力士を倒すところに相撲の醍醐味があります。

 

 2020年の東京五輪では世界から多くの外国人が日本を訪れます。清潔さや優しさという日本人の素晴しさを知っていただき、日本各地の美しさを見ていただく良い機会になります。一人一人の日本人が心からのおもてなしで世界中の人々をお迎えしたいものです。

 

“くやしさ”をバネに!

 

代表取締役 上能 喜久治               

 

去る5月12日(木)、金沢市にある会宝産業株式会社に、当社主催の「日本一セミナー」で訪問させていただきました。

 会宝産業株式会社にお伺いしてまず、一番に目に留まるのが「宣言 あいさつ日本一!きれいな工場世界一!」という看板でした。工場内を見学していると、出会う社員の人みんながサッと立ち止まって「こんにちは!いらっしゃいませ!」と明るく、元気よく、大きな声が響きます。宣言通り、まさしく「あいさつ日本一!」の会社です。

 

また自動車解体業と言えば床は油だらけ、そして山積みのポンコツ車が当たり前と思っていました。ところが、会宝産業はそんな固定観念を一変させます。宣言通り、きれいです。整理整頓が行き届いています。中古車から取り出したハンドルやエンジンが、整然と棚に収まっています。

 

入庫した車種の異なる数多くの車が、広い駐車場に置かれていました。なんと、なんと、その駐車の位置を見てビックリしました。前のボンネットの位置が、見事に、きれいに揃っています。この一見、何でもないことが他の多くの会社では出来ないのです。「駐車位置を揃えたところで売上が上がる訳ではない」それは素人の考え方です。“揃える”ことが業績にも反映するのです。

 

「ポンコツ屋」「クズ屋」そう呼ばれるのが悔しくて“なんとかこの業界を誇りあるものにしたい!!”近藤会長のその強い念いをバネにして現在の会宝産業があります。

 

37歳から60歳まで酒もタバコもゴルフも一切やらずに、この業界を、この会社をすばらしい業界に、すばらしい会社にしたい!その強い信念が礎になっています。

 

 もうひとつ、私が驚いたのはKRAという在庫管理システムです。入庫してきた車をエンジンやシートという部品と、鉄・アルミ・硝子などの資材に分けます。部品は、日本車が活躍している世界80カ国以上に輸出されています。その部品一つ一つがどの車のものかが判り、一台ごとの利益も算出されます。在庫管理こそ宝の山です。専門家の私が見てもとても難しいと思われる在庫管理を徹底されていることに、深く敬意を表します。

 

私たちが今、目にするのは立派になった会宝産業です。しかし今日に至るまで数多くの苦難や障害があったはずです。しかし、温かで、優しくて、穏やかな表情の近藤典彦会長を見ているとまるでそのようなことがなかったかのような、仏のような近藤会長がそこにおられます。

 

 遠路アフリカからお帰りになったばかりの日に疲れも見せず、明るくイキイキと語られる近藤会長のその姿は、まさしくきらきらと輝く宝そのものでした。会宝産業はそこに働く社員に、仕入のお客様に、バイヤーに、同業者に、地域に、幸せと元気を提供する宝の会社です。訪問した我々こそが会宝産業という大きな宝に出会った、と感じました。

 

投資の鉄則

代表取締役 上能 喜久治

 

株式投資は祖父から教えてもらった・・・

 

 私が小学生のころ、新聞を読んでいた祖父がよく株式欄のところを指差して「○○はいくらになっとるか?」と細かい数字がいっぱいで読みにくい相場を私に訊ねてきました。その祖父に株式のことを聞くと解り易く教えてくれました。しかし小学生である私は当然、投資資金はありません。手取り6万円のサラリーマンになったとき「この一年間で結婚資金として100万円貯めよう」として毎月5万円を貯金しました。2か月すると10万円がたまり、証券会社で転換社債(CB)の新発債を買いました。3ケ月経つとそのCBが取引され、安くて13万、高ければ15万以上で売れました。しかも当時はなんと9%以上の金利が付いていました。予定通り100万円が貯まりました。少しずつ給料もボーナスも増えていき、株式投資を始めました。日経日曜版で約50銘柄の週足をグラフ用紙に記入し、売買のタイミングを思案していました。まだインターネットもなく、会社に短波ラジオを持ち込み、休憩時間に聴いていました。よく儲かりましたがあの頃の相場ならみんな儲けていた時代でした。「これはいよいよ病気だな。株式投資は年をとり、ボケ防止にやろう」と決意し、全ての株を売却し、二軒目の自宅を建てました。

 

 

投資は自分なりのルールを持って

 

 私の株式投資ルールは簡単です。ボックス圏の相場の下値で買い、2割上がったら売る。2割下がったら買い増しして取得単価を下げる。それだけです。相場に欲は禁物です。底では買えない、天井では売れないものです。不動産投資にもルールを持っています。購入する不動産は必ず駅から5分以内または大通りに面している物件に限ります。この仕事をしていると世の中には不整形地・無道路地・間口狭小地などがなんと多いことか驚きます。売りたくても売れない、利用したくても利用できない土地が多いのです。「不動産は動産」これが不動産の投資ルールです。昔から財産三分法といい、現預金・有価証券・不動産に分けて所有する方法が言われてきました。現在ではさらに国際分散投資として円・ドル・ユーロに通貨を分けて持つことなどが推奨されています。しかし私は現預金はすべて円で所有し、不動産もすべて日本です。ただ最近の収益物件の投資利回りを見ているとマイナス金利事情をいいことに超低利回り物件が多いので注意し、決して取得されないようにして下さい。株式投資は儲けよりもボケ防止、不動産投資も儲けよりも地域貢献しながら収益の安定をはかること。いずれにしても投資でストレスになるのではなく、大いに楽しみながらゆったりとおおきくゆとりをもって、そして自分なりの投資ルールを持ってやりたいものです。

長生きのコツ

代表取締役 上能 喜久治

 

心の豊かさを・・・

 

 65歳になったばかりの私が言うのも憚れますが最近、長生きのコツというものがわかってきました。それはいくつになっても夢・ビジョン・目標を持ち続けること。そして明るく楽しく前向きに生きることです。つまり、心の豊かさこそが大切なのです。

 ガンに罹り、その摘出手術を受け10年以上元気にされている方が私の周りにも多くおられます。それらの方に共通するのは常に目標を持ち、前向きに生きておられることです。私が60歳を過ぎた頃はまだ多くの同い年の友人は働いていました。しかし、65歳を超えた今、その友人の半分以上がリタイアしています。朝、起きて行く会社がある、やる仕事があるというだけでなんとすばらしいことでしょうか?若いころは当たり前、と思っていたことが当たり前ではなく、なんとすばらしいことだ、ということがやっとわかってきました。“少しでも多くの人のお役に立ちたい”“少しでも多くの人に喜んでいただきたい”と心から思います。

売上や利益というのはその結果であって決して追いかけるものではありません。

 東京の聖路加国際病院名誉院長の日野原先生は現在、104歳の現役ドクターとして活躍されています。そのエネルギーの源は“患者さんのお役に立ちたい”という想いと“一年先、三年先にも予定が入っていて死ぬわけにはいかない”という願いです。

 

 

何の見返りもないことを一所懸命にやる

 

 先日、私が子供のころからの夢であったキャンピングカーを購入しました。この五年間で桜・紅葉・温泉の名所百ヵ所を回る予定を立てています。70歳になれば英会話と楽器のサックスと習字をそれぞれ個人教授で習い、マスターする予定でいます。いわゆる「60の手習い」ではなく「70の手習い」を始めます。

 キャンピングカーにはあと、二つの使用目的があります。東日本大震災が発生して間もなく5年が経ちます。あのような大震災が発生した時にいち早く、救援物資と人材を積んで被災地に駆けつけます。あと一つはターミナルの傍の駐車場に車を止めて、悩んでいる人や困っている人に声をかけ、キャンピングカーの中で生きることのすばらしさ、働くことの喜びを話します。当然すべてタダです。何の見返りもありません。それがいいのです。私の経験や人生観をお話しすることで一人でも多くの人に勇気付けられることができればこれ以上の喜びはありません。

 この巻頭言の最後に私と一緒にキャンピングカーの試乗と契約に行った妻が購入することに反対しなかった訳を書いておきます。「あんなに欲しがっていた車を買うことを私が反対して、そのまま逝ってしまったら申し訳なくて悔いが残る」なんという名言でしょうか!さすが我が恋女房です。

その時、どうする?

代表取締役 上能 喜久治

 

明けましておめでとうございます。

 

 会社や病院・学校等を経営していて大きな岐路に立ち、どちらにすべきか、判断をして決断しなければならない時があります。そのような時にどのような考え方やどのような基準に基づいて判断すればよいのか、私の経験などからお伝えさせていただきます。

 

  1. 銀行に借入申込をした際に、親の自宅を担保に提供してほしい、と言われた時

     私の自宅もありましたが、まだまだ住宅ローンの借入残高が多く、担保余力もなかったので全く担保設定をされていない親の自宅を担保提供してほしい、という銀行からの提案でした。当社の資金繰りを考えれば、どうしても借入をしなければならない状況でした。しかし、私が税理士として何度か次のようなケースを見てきました。親の自宅を担保提供したものの、その後、業績が悪化し、結果として親の自宅が競売にかけられ、手放さざるを得なかった事例です。

     「事業というのはよい時ばかりではない。当社の業績が悪化して担保提供した私の親の自宅が取られてしまえば私は死んでも死にきれない。」と銀行の支店長にお話しして親の自宅を担保に、という提案をお断りさせていただきました。当然、借入はできない、と思っていたところ、その数日後、支店長から電話をいただきました。「今回は担保なしでご融資させていただくことに致しました。親を想い、親のことを案じる心が今回の決定に繋がりました。」と言われました。銀行の本部の融資担当者も支店長もみんな人の子です。借入先の経営者の人として親に対する想いがわかる銀行と取引すればよいのです。

  2. 支払った生命保険料が経費にならずとも・・・

     私の母が70歳のとき、母が社長をしている会社で生命保険に入ろう、として生命保険の営業の人からお話を聞きました。「90歳定期保険をお薦めします。90歳まで保障があり、その保険料は最終的に全額経費になります。」を言われました。しかし、よく聴いてみると90歳以上長生きすれば保険金は一円もない、とのこと。95歳でも100歳でも長生きしても必ず保険金をもらえる商品はないのか?」と聴くと「終身保険がありますが保険料は全く経費にはなりませんよ。」ということでした。

    90歳以上長生きすれば損、というような保険には例え経費になろうとも入らず、終身保険で契約しました。結局、母は93歳まで長生きしました。

     この二つの事例から経営判断する場合、その基準は「損か得か」ではなく、その判断が「人の道に沿っているのか外れているのか」です。ビジネスの世界でも血の通った経営をすることがあなたの会社の繁栄に不可欠となります。

     

              今年も皆様のご健勝と貴社の益々のご繁栄を心から祈念申し上げます。

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