JSK通信

親が言ったことに反発して

代表取締役 上能 喜久治


新年明けましておめでとうございます。


習字も英語も自分勝手な考えで学ばなかった!

 

 私が小学生の頃、兄も姉も習字を習っていました。母から勧められて私も兄や姉と同じ習字の塾に行き始めましたが面白くなく、「字は上手に書かなくても読めたらいいんや!」と早々にその習字の塾を辞めました。当然、今でも私が書く文字は拙く、恥ずかしい思いをしています。親の言うことを聞かず、あまのじゃくの私でした。
 中学生になると英語の授業が始まりました。「これからは英語が大切だからしっかり勉強しなさいよ!」と言った母に反発して「僕は海外に行くこともないし、海外の人と話すこともない。日本人は日本語が話せたらいいんや!」と言って英語も勉強せず、高校入試や大学入試で苦労しました。今になって英語を勉強しなかった反省とともに英語の必要性・重要性をひしひしと感じています。
 つまり、親は長年、生きてきた体験や広い視野から子供にいろいろな助言をしてくれます。しかし、その子供はたかだか10年ぐらいしか生きていません。狭い視野で、自分勝手な思いで親の言うことを聞かず、自分の考えを押し通すのです。

 

親も上司もあなたの幸せを祈っている!

 

 「好きだから結婚する。」若い頃はそれでよいと思っていました。しかし、結婚すると親兄弟との付き合いがあり、義理の親や祖父母、兄弟とも仲良くしていかなければなりません。また、家の格式の違いや地域の習慣や行事への参加などが若い二人に大なり小なり影響してきます。「あの人と結婚したい。」と言っても親が反対するのは我が子の幸せを考えての結果です。親は長年の人間関係や多くの経験から反対するのです。しかし、若い二人にはなかなか理解できません。学生時代から多くの友人を見てきました。社会に出てからは上司や同僚を見てきました。会社を起こしてからはお客様や社員を見てきました。その中から“人を見る目”が培われていきました。
 結婚式や結婚披露宴によくご招待いただきますが「結婚を考えている人がいます。一度、お会いしていただいてアドバイスをいただきたいのですが・・・」と言ってきた人はわずかです。祝宴の場で初めてお会いして「よいカップル」と感じる場合と「不安を感じる二人」の場合があります。もう少し早く紹介していただいていたら何らかの助言ができたかも知れません。
 親や上司はその子や部下よりも長く生きています。数多くの体験をし、数多くの人間を見てきました。親や上司の言うことを素直に受け入れることのできる子や部下が人間として、社会人として大きく伸びています。


親や上司の言うことを純情(すなお)な心で受け入れましょう!


 今年もあなたにとってすばらしい一年となりますように心から祈念しております。