JSK通信

100%安全はない!

代表取締役 上能 喜久治

人生も会社もリスクがいっぱいだ!

  金沢・富山から東京ディズニーランドまで3,500円という高速バスが大事故を起こし、多くの死傷者を出しました。社会の風潮は事故を起こしたバス会社やドライバーに批判が集中しました。しかし、少し考えてみればバス代を安くするために何らかの無理をしているはずです。二人ドライバーのところを一人ドライバーで運行する。バスはできるだけ回転率を高める、等々。だからバス代を安くしています。ただし、安全性は当然に低くなります。言い換えれば危険度は増します。乗客はそれを承知で乗車していたのか?というと安いバス代でも安全性は100%であることを求めています。しかし、それはありません。

  同じようなことが人生や会社経営でもあります。経営することは多くのリスクを伴います。だから業績が良ければ多くの役員報酬をいただくことができます。逆に業績が悪化すれば役員報酬をもらうどころか、家のお金を会社につぎ込むことになります。更には担保に提供していた自宅が競売にかけられ、一家離散というのもめずらしい話ではありません。リスクの少ない従業員は安定している反面、収入も限られています。

成功の影には多くの失敗がある!繁栄の裏には多くの苦難がある!

  福島第一原発の事故以来、原発反対の声が高まっています。火力発電に比べ原子力発電は危険が伴います。だから原発のある地元には多くの補助金が支給されています。失敗や事故を経験するたびに技術力は増し、安全性は高くなっていきます。ましてや日本の原子力技術は世界のトップレベルにあります。いま、原発反対の声に押されて原子力発電をしなくなればその技術は消えていきます。原発も進化しています。技術は高まっています。今回の事故で原発の火を消すのではなく、安全のための技術を更に高めてほしいものです。
  発明王と言われたエジソンは電球を発明するのに何千回もの失敗をした、と言われています。真珠王と言われた御木本幸吉が真珠の養殖に成功するのに18年もの歳月がかかりました。“失敗は成功のもと”と言われる通り、多くの失敗を経験して成功があります。チェルノブイリ事故を起こしたロシアやスリーマイル事故を起こしたアメリカでさえ、原子力発電所は稼働を続けています。
  会社経営も同じことが言えます。人の問題・お金の問題等、多くの失敗を経ながら会社も経営者も成長していきます。一度の失敗で落胆し、意欲を失っていては会社経営はやっていけません。 
                                    Welcome Trouble!
  あなたに降りかかってくる困難・問題・トラブルを楽しんで下さい。それを乗り越えた時、あなたは人間として、経営者として大きく成長しています。