JSK通信

わがままを捨てる!

代表取締役 上能 喜久治

ただ詫びるだけ!

 ここ3~4年、なぜか右足が上がりにくく、正常に歩くことができません。多くの人から「痛そうに足を引きずって歩いている」と言われますが当の本人は全く痛みがなく、ただの加齢によるものと軽く考えていました。いろんな検査をしましたが異常はありません。 (平成24年7月号「病気は自分が治すのだ!」)
 自分の歩行がおかしいので人の歩き方を注意深く見るようになりました。すると私と同じような歩き方をしている人を見かけます。その人たちを見ていてやっと最近になってその原因がわかってきました。
 先日、病院の待合室で私と同じような症状の人がいました。年齢は70歳ぐらいの方でご夫婦ご一緒に来られていました。男性の足が少し不自由で、奥様とみられる女性が付き添いでおられました。その老夫婦の会話を傍でみているとその男性はとにかくわがまま言いたい放題なのです。女性の方はもう聴き慣れているのか、その言葉に反発することもなく「はい、はい」という感じでした。その二人の姿を見、会話を聴いていてはっと自分自身のことにはっと気づきました。私も全くその老夫婦の男性と同じなのだ、ということを・・・。
 とにかく本当にわがままな自分でした。言いたいことを言ってきました。言われた相手がどんなに傷つくか、どんなにいやな気分になるかを考えることなどしていませんでした。言いたいことを言い、やりたいことをやり、行きたい所へ行ってきました。人からは決断力があり、行動力があり、リーダーシップがある、と言われ、自分でもそう思っていました。しかしそれは見方を変えれば私の“わがまま”に他なりません。このようなわがままな私に35年以上連れ添ってくれた妻に心からお詫びします。また、私のようなわがままな社長のもとで働いていただいている社員のみなさんにも心からお詫びします。

わがままとリーダーシップの違い

 私とよく似たわがままな社長をみると「この会社の社員は大変だろうな」「この社長の下では働きたくないな」と思います。社長であるその人をよくみると実に私とそっくりなのです。それではわがままとリーダーシップの違いはどこにあるのでしょうか?会社を経営したり、組織を運営したりしていると怒りたいこと・嘆きたいことがあります。どんなにきつく怒っても部下から慕われるトップがいます。それは自分のわがままで怒るのではなくその部下のため・会社のため・顧客のため等であることがわかるからです。わがままとリーダーシップは紙一重です。今までの自分のわがままを心から詫び、理念とビジョンを明確にし、自分のまわりの人たちの幸せを強く願ったときに真のリーダーシップを持ったリーダーが誕生します。