JSK通信

次は東京五輪だ!

 

代表取締役 上能 喜久治 

 

 多くの感動を受けたリオデジャネイロ五輪も終わり、次の五輪はいよいよ2020年の東京です。前回の東京五輪は1964年(昭和39年)10月10日に開催され、当時の私は中学2年生でした。聖火リレーが走る姿を見るのに一時間以上前から待ち構えて、その聖火が来たと見えたら一瞬で走り去った記憶があります。今でも大松監督率いる女子バレーボールチームが宿敵ソ連を破り、金メダルを獲得したことなど、しっかりと記憶に残っています。我が家のテレビもこの東京五輪を機にカラーテレビになり、3C(クーラー・車・カラーテレビ)が一挙に普及した時代でした。生涯で二度もオリンピックを我が国日本で観戦できることに大きな喜びを感じるとともに、東京開催に尽力された関係各位に対して深く感謝申し上げます。4年後に日本選手が活躍する姿を競技会場で、日の丸を振りながら感動の涙で見たい、と思っています。野球や女子ソフトボール、柔道や空手、体操や水泳など見たい競技が数多くあるので、今からワクワクしています。

 

 ところでこのようなスポーツを観戦していて疑問に思うことがあります。例えば柔道やレスリングなどは体重別競技になっているのに、バレーボールやバスケットボールはなぜ身長別ではないのでしょうか?チームの選手たちの平均身長でハンデをつけることのほうが公平なような気がします。しかしスポーツの世界も政治力が大きく影響します。常に自国の選手たちに有利なようにルールが変更されます。高身長の選手が多い国のチームと日本チームのバレーボールやバスケットボールの試合を観戦すると、身長差があるにもかかわらず一所懸命に活躍する日本選手の姿に大きな拍手を送るとともに、何とかこの身長差をハンデキャップとして得点に反映できないものか?と考えています。このような協議が各種競技団体の国際機関で審議されたり、検討されたり、日本代表者が提案した、という情報は持ち合わせていませんが、そのような競技団体と何の関係もなく、ただ一人の日本人として私はルール変更を提案します。かつて日本の女子バレーボールチームが金メダルを取るとネットの高さが引き上げられ、身長の低い日本チームは不利になりました。スキーのジャンプ競技でも日本選手が活躍するとスキー板が短くルール変更された、と聞いています。

 

 日本の国技と言われる相撲は五輪競技ではありませんが、この相撲は体重別競技ではありません。身長が低くても、体重が軽くても、自分より大きな力士を倒すところに相撲の醍醐味があります。

 

 2020年の東京五輪では世界から多くの外国人が日本を訪れます。清潔さや優しさという日本人の素晴しさを知っていただき、日本各地の美しさを見ていただく良い機会になります。一人一人の日本人が心からのおもてなしで世界中の人々をお迎えしたいものです。