JSK通信

銀行の借り換えから学んだこと

代表取締役 上能 喜久治

多大なお世話になったのに・・・

去る3月末に当社とその関連会社の借入金の借り換えをしました。借入金利は1%以上下がり、担保も整理されました。従来、取引をしていたA銀行担当者に対して再三、金利引き下げを要請していたにもかかわらず、誠意ある回答はなく、腹立たしく思っていました。お客様の会社の決算報告会を実施したB銀行の副支店長は決算報告会開催日のすぐ翌日に来社され、その後、借り換えの話がトントンと進んでいきました。一方、それとは別に借入金が完済したC銀行の融資担当者が来社され、借り換えの話をするとその翌日には支店長が来社され、これまた借り換えの話が進んでいきました。結果としてB銀行、C銀行の両行から借入し、従来から取引していたA銀行には全額返済しました。そのA銀行には今まで多大なお世話になり、毎年一月四日には朝9時に新年のご挨拶に伺っていました。従来の借入にはその当時の担当者が機敏に動いていただきました。にも拘らず現担当者は再三の金利引き下げの要請を無視し、YESかNOかの返事もありませんでした。

行動力と提案力

当社では今まで、数多くの銀行でお客様企業の決算報告会を実施しています。しかし、その決算報告会を開催したその翌日に当社に来社されたのはB銀行の副支店長だけです。当社のお客様企業の取引銀行で実施する決算報告会ですがその多くの銀行の支店長等は私どもを“単なる顧問税理士”としか見ていないのです。その銀行の“新たな得意先”となり得るかも知れないのに一面しか見えないし、また見ていないのです。
またC銀行の支店長の機敏な行動も賞賛に値します。支店を代表する支店長が来られた事がうれしいものです。
この三行の対応から多くのことを学びました。

1.従来の取引に決して安住してはならないこと
2.お客様の取引先も“新規得意先”になる可能性があること
3.機敏な行動力と役立つ提案力が重要であること

 当社もこのことを肝に銘じ、18年前の初心に帰り、創業時の熱き想いを決して忘れることなく機敏な行動・役立つ提案をしていきます。