JSK通信

気付く・感じる・考える

代表取締役 上能 喜久治

花は枯らす!モノは壊す!

 会社の自転車を乗ろうとしたらタイヤの空気が入っていません。自転車のチェーンを見たら錆びています。思わずその自転車のタイヤに空気を入れ、チェーンに油を注しました。毎日、その自転車を使っている社員がいるのになぜそのことに気付かないのでしょうか?
 この冬、当社一階のツツジやハナミズキの植栽に油粕のような寒肥をやるのを怠ったためか、春のこの時期の開花に今一つ、勢いがありません。開花後にやる即効性の“お礼肥”は必ずやろう、と思っています。毎日、当社の社員もその入口横の植栽を見ているのになぜ感じないのでしょうか? 仕事には毎日する仕事・毎月する仕事・毎年する仕事があります。多くの人は昨日した仕事と同じように今日の仕事をし、先月した仕事と同じように今月の仕事をし、昨年した 仕事と同じように今年の仕事をしています。もっと速くできないか?もっとコストを安くできないか?もっと正確にできないか?もっとお客様に喜ばれるようにできないか?それをなぜ考えないのでしょうか?

“ちょっと”は大きい!

 空気圧の減ったタイヤの自転車に乗るよりちょっと空気を入れるだけで、錆びたチェーンの自転車に ちょっと油を注すだけではるかに軽快に乗れるのに・・・。何もしない、何をしようともしない。それには次の三つのいずれかの原因があります。

    (1)面倒・・・誰かがするだろう。自分はしない、したくない。
    (2)遠慮・・・自分がしてよいのか?しないほうがよいのではないか?
      (3)鈍感・・・気付かない。感じない。
 人により、社員によりその原因は違いますがその人の性格や考え方、それとあなたの会社の社風に大きく左右されています。会社の自転車に誰かが空気を入れてくれた、誰かがチェーンに油を注してくれた。上司であるあなたが、社長であるあなたこそがまず、そのことに気付き、言葉にして褒めてやらねばなりません。“しない・やらない・気付かない”ことを嘆く前に、あなたがマメにそのちょっとした変化に気付かなければなりません。そう、その“ちょっと”は大きいのです。社員が、スタッフがしてくれたその“ちょっとしたこと”をトップであるあなたが心から喜ぶのです。心から褒めるのです。そこから少しずつ、社風が変わっていきます。あなたの会社に、あなたのお店に“気付く・感じる・考える”社員が、スタッフが増えていくのです。

 

あなたが気付けば社風が変わる!
社風が変われば会社が変わる!