JSK通信

好きなようにしたらいい!?

代表取締役 上能 喜久治

“自由”を履き違えるな!

 当社の採用面接の時、学生に必ずする質問があります。「あなたが就職活動をするにあたって、あなたの親から何かアドバイスはありましたか?」と訊ねます。すると多くの学生は「親からはお前の好きなようにしたらいい、と言われています。」と答えます。子供は、学生は、社会を知りません。子供が就職活動をするというのに多くの親は何のアドバイスもしません。社会経験が豊富な親が自分の子供が就職するにあたり、適切なアドバイスをなぜ、しないのでしょうか?“好きなようにしたらいい”と言って、物分りのいい親を演じているのでしょうか?これは次のようなものに繋がっています。
    「会社の仕事がしんどいので辞めたいけど・・・」「お前の好きなようにしたらいい」
     「できちゃったので結婚したいけど・・・・・・」「お前の好きなようにしたらいい」
    「価値観が合わないので離婚したいけど・・・・」「お前の好きなようにしたらいい」
 “自由”という言葉を履き違え、親の責任を放棄しているのでしょうか?あまりにも「仕方がない」「好きなようにしたらいい」という言葉が多すぎます。


親の一言で退職も離婚も防げる!

 家族とは、結婚とは、仕事とは、人生とは、という話題で子供たちにしてあげてほしいのです。すると、次のような言葉が返ってくるかも知れません。
     「時代が違う!」
     「うるさい!やかましい!」
     「子供の自由でしょ!」
 そのような言葉に怯むことなく、堂々と親としての信念を伝えて下さい。
 私が初めて社会に出て勤めた会社の上司から入社早々に次のように言われました。
「上能君、髪の毛が長いから散髪に行って来い!」
家に帰って、母に「今、ロングヘアが流行っているのに上司は何もわかっていない」と言いました。すると母は「そのように言ってくださる会社がいいんだ。そう言っていただける上司のお方がすごい。」と言ってくれました。そしてすぐに私は散髪に行ったことを覚えています。もし、母が「うるさい会社やね。いやな上司やね。」と言っていたら早々に私はその会社を辞めていたことでしょう。このように子供に対する親の一言がその子に大きな影響を及ぼすのです。
  「離婚したい」とあなたの子供が言ってきたとき、「もう二人で決めた事だから・・」と言われても二人の言い分を聴き、諭して下さい。親であるあなたが諭さなければ誰が諭すのでしょうか?人生経験が浅い友人では同情はできても諭すことはできません。また、その友人が独身者であったり、離婚経験者では適切なアドバイスはできません。


あなたが親だからあなたの一言が子の人生に大きな影響を与えるのです!