JSK通信

儲かる会社と赤字会社の違いがわかった!

代表取締役 上能 喜久治

儲かる会社は生産性が高い!
業種を問わず、収益性の高い会社と低い会社があります。その違いはどこにあるのでしょうか?ここにTKCのBAST値があります。これはTKCという計算センターで処理された企業の生データの業種別集計値です。それによれば業種を問わず、優良企業には社員一人当たりの年間粗利益額に共通点があります。製造業1104万円・建設業988万円・小売業924万円・サービス業1000万円というように年間社員一人当たりおおよそ1000万円以上の粗利益額を上げています。それに対して赤字企業も含めた全企業の平均値は約600万円です。つまり売上高経常利益率等の収益性や自己資本比率等の安全性を高くするには社員一人当たり(正社員1人、パート・アルバイト0.5人として算出)の生産性を高める必要があります。それではその生産性を高くするにはどうすればよいのでしょうか?

生産性を高めるには?
あなたの会社で働く社員にはいろいろな能力(スキル)を持っています。その社員が持っている今の能力を少しずつ上げていきます。そのためには

もう少し難しい仕事
もう少し早い納期の仕事
もう少し多い量の仕事

を与えていきます。生産性を高めるにはこの仕事の与え方が重要なのです。このとき、多くの現場では「できません」という言葉に遭遇します。この「できません」という言葉に引き下がっていてはいつまでたってもあなたの会社の生産性は上がりません。「君ならできると思って頼んでいるんだ」「責任は俺が取るから」「わからなかったらいつでも聞いてや!」という励ましの言葉・安心させる言葉・やる気にさせる言葉が必要なのです。この結果、社員は成長し、それが働きがい・やりがい・生きがいにつながります。また、会社の生産性がアップし、その結果、収益性・安全性が高まっていきます。

一人一人の社員が昨年と、三年前と、五年前と同じ仕事をしていたのでは会社の生産性は上がらず、社員も成長しません。あなたの会社が優良企業になるための第一歩は社員への仕事の与え方にあり、社員一人当たりの年間粗利益額を1000万円以上にするための戦略を練り、計画を立て、行動をしてください。