JSK通信

働く目的・生きる目的

代表取締役 上能 喜久治

 

働く喜びを知らない・・・

 

 建設業の職人が足りません。運送業のドライバーを採用募集しても来ません。美容業の美容師も来ません。警備業のガードマンがいません。飲食業のスタッフがなかなか集まりません。このような声を最近、よく耳にします。果たして本当に人材はいないのでしょうか?

 最近、新聞やテレビで報じられる犯罪の犯人の多くが無職であることに大きな憤りを覚えています。犯罪を犯すような人間だから職が無いのでしょうか?いや、それよりも働かず、時間を弄んでいるから盗んだり、人を騙したり、傷をつけたり、殺したりするのでしょう。では、いったい、この無職の人たちはどのようにして生活をしているのでしょうか?ある人はいい年をしながら親の扶養家族になっています。ある人は雇用保険の失業手当で暮らしています。又、生活保護を受けている人もいることでしょう。いづれにしても働いていません。働くことの喜びを知りません。

 

 

親が子に、上司が部下に教えること

 

 働くことが嫌な人がいます。“働かされている”と被害者意識の人がいます。言われたことだけしか、やらない人がいます。このような人も働くことが面白いとか、楽しいとか、感じたことも思ったこともないのかも知れません。だから働かないのでしょう。働かなくても生活ができるのであれば働きたくないのでしょう。しかし、働かずに毎日、いったい何をしているのでしょうか?家で一日、テレビを見ている?朝の開店時間からパチンコをしている?ネットにつまらぬことを書きこんでいる?パソコンやタブレットでゲームをしている?

 このようなことをしていて人生が楽しいはずがありません。働いていないから当然に収入もありません。結婚もせず、子供が育っていく喜びも知りません。

 このような子を持つ親にある程度の共通点があります。それは親自身が働くことの喜びや楽しさを子供に教えていない、ということです。いや、むしろ親自身が「給料が安い」とか「会社が面白くない」「仕事がきつい」という言葉を家で話しているのでしょう。

 親が子供に「勉強しろ」という前に「何のために勉強するのか?」をわかりやすく話すことの方が大切なのです。同じように親や上司が「何のために働くのか?」「何のために生きているのか?」を問い、その答えを導いてあげることが重要です。働く目的や生きる目的を掴んだ時に人は輝き、働くことに喜びを感じ、その人生がすばらしいものになっていきます。

 

働いている人はみんな立派で、みんな偉い!