JSK通信

一体感がチームを熱く、強くする!

代表取締役 上能 喜久治

WBCサムライジャパンから学ぶ!

日本の2連覇のかかったWBCは原監督が率いるサムライジャパンが大きな興奮と感動を残して日本優勝で幕を閉じました。世界の強豪と言われるキューバ、アメリカ、韓国を倒し、誰もが認める世界一となりました。3年前も王監督の日本チームが優勝しました。このときは韓国とは3回対戦し、1勝2敗でした。韓国から見れば日本チームに勝ち越しているのに“なぜ、日本が優勝なんだ!”という疑問も聞かれました。しかし、今回のWBCでは韓国とは5回対戦し、3勝2敗となり、韓国の国民も「日本が世界一」と称えていると聞きます。

原監督はこのチームの最初のミーティングで次のようなルールを定めました。一つは選手起用等について批判禁止。選手一人一人が名選手であるチームを一つにまとめるにはこのようなルールが必要になります。もう一つは弱気の禁止。一人が口にした弱音の言葉はたちまちのうちにチーム内に浸透していきます。だから弱音を吐かないこと、弱気にならないことは強いチームを作っていくには不可欠になってきます。そして試合を重ねる度にサムライジャパンは進化していきました。

孤独感を感じるのか?それとも一体感を感じるのか?

「経営者は孤独だ」とよく耳にします。経営者対労働者ということを思っているから多勢に無勢、孤独を感じるのです。この労使という思い・考えからともによい会社にしていく同志である、という考えになれば孤独感を感じるのではなく、社員全員との一体感を感じるようになります。このような一体感を感じる会社には派閥もなく、世代間の断絶もありません。それではどうすれば一体感を感じる会社になるのでしょうか?

サムライジャパンの原監督が最初に示したようにまずルールを決めます。

当社にも今月、新入社員が入社してきました。その新入社員が先輩・上司から注意された、叱られたときは最後に必ず「ありがとうございました!」と言うことをルールにしています。そのルールがなければ注意されること・叱られることに慣れていない新入社員は言い訳をしたり、だまりこんだり、泣き出したりします。

もう一つのルールは“できません・わかりません・聞いてません”を禁句にしています。その言葉があなたの会社から、お店から、職場からなくなれば社員の考え方・行動・言動が前向きになってきます。
労使ではなく、同志です。経営者も社員もこの一体感を感じるようになった時、その職場には活気がみなぎり、元気な挨拶が飛び交い、業績が上がります。

会社全体の一体感があなたの会社を熱く、強い会社にしていきます。