JSK通信

「鉄則」を持て!

代表取締役 上能 喜久治

投資の鉄則

 

 ここだけの話です。今回は、私の長年の経験で培った「投資の鉄則」をあなただけにこっそりお教えします。私は、現預金三分の一、有価証券三分の一、不動産三分の一という財産三分法を「投資の鉄則」としています。

 

 株式投資の場合は取得価格から2割上がれば売却し、2割下がれば買い増しをして取得価格を下げ、その下がった取得価格から2割上がれば売却します。このように、「株式投資の鉄則」は単純明快です。つまり、取得した株式の値段が上がっても下がってもよいのです。上がれば売却し、下がれば買い増しするだけです。従って株式投資はストレスなく、大いに楽しんでいます。取得した株式が上がらなくても、持っているだけで配当がいただけます。多くの銘柄の配当利回りは銀行の定期預金利回りを上回っています。また、株主優待で自社商品をいただいたり、割引券・優待券をいただけたりします。私は株式投資はやりますが、商品取引や株式の信用取引は一切しません。リスクが高く、私の性格に合いません。 不動産については“不動産は動産”という考え方で、取得する時に売却できるかどうか、を考えています。駅から徒歩5分以内、大通りに面している、投資利回り10%以上を「不動産投資の鉄則」にしています。このように経験則から導かれた自分なりの鉄則を持つことが重要です。この鉄則がなければちょっとした儲け話に乗って大損することになってしまいます。

 

2千年以上続く組織には・・・

 

 「人生の鉄則」や「経営の鉄則」あるいは「出店の鉄則」などを定めておくと、生きること、経営すること、出店することが面白く、楽しくなってきます。更に言えば「夫婦の鉄則」や「親子の鉄則」「家族の鉄則」などがあればすばらしい夫婦関係や親子関係を築くことができるのではないでしょうか?

 

 「企業30年説」と言われるように、会社という組織の平均寿命は30年です。四天王寺を建立した金剛組が日本では一番古い会社と言われていますが、その金剛組でさえ今は大手建設会社の傘下に入っています。しかし、2千年以上も続いている組織があります。それはキリスト教やイスラム教、仏教という宗教です。そのような宗教では人の生き方や考え方を教えています。つまり「人生の鉄則」を教えています。我々の会社が末永く継続していこうとすれば「何のために我社はあるのか?」「我社は何を持って社会に貢献していくのか?」という“経営理念”つまり「経営の鉄則」を定め、それを社員だけでなく得意先や銀行、取引先や株主、地域や先祖に向かって宣言するのです。そしてその定めた“経営理念”を日々の行動に活かしていきます。崇高な経営理念があなたの会社を2千年以上続く組織にすることにつながります。